平成30年、経済産業省は「5年後に技術者が不足すると予想される分野」という名目でアンケート調査を行った。
当時時点で求められているエンジニアは、機械工学系や電力、通信・ネットワーク、ハード・ソフトプログラム系、土木工学という結果が出ている。
平成30年の調査のため、調査から5年が経過した現在、当時予想されていた分野の人材不足に直面していることになるのだ。
機械工学系は機械の設計などを行う分野で、日本が高度経済成長できたのも、日本のモノづくりを支えてきたエンジニアがいてこそだろう。
この分野のエンジニアが人材不足となれば、日本のモノづくりは衰退の一途を辿りかねない。
また、システムエンジニアやプログラマ、ハードウェア・ソフトウェア関連のエンジニアも不足している。
日本のゲーム業界をはじめ電子機器を制御するシステムの構築は、電子化が加速している現代において欠かせないものだ。
スマートフォンの普及により、IT技術やインターネットが身近なものとなったことを考えると、今後もますます発展していくことは明白だろう。
土木系のエンジニアは、道路や鉄道などのインフラを整備・設計する仕事で、国のインフラを維持・建設する役割を担うため、今後も必要とされる仕事だ。
この分野が衰退するとインフラの維持管理が困難になり、居住性の悪化につながる。
現代の日本は各分野のエンジニアが不足している現状から、どの分野でもエンジニアの必要性が高まっているのだ。